創業者紹介・対談「Donutsの歴史」

創業者紹介

代表取締役 西村啓成 早稲田大学大学院理工学研究科 修士課程修了。2004年4月 株式会社DeNAに新卒第一期生として入社。サービス開発におけるプロジェクトマネジメントとビジネス化、アライアンスに従事。2007年2月 株式会社Donutsを共同創業し、代表取締役に就任。 / 取締役 根岸心 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 知能システム科学専攻 修士課程修了。2004年4月 株式会社DeNAに新卒第一期生として入社。法務・経理・営業・マーケティング・システム部門と横断的に関わる業務フローの設計、業務システムの企画を担当。2007年2月 株式会社Donutsを共同創業し、取締役に就任。

創業者ふたりが語る、Donutsの社員への想い。
パネルディスカッション前編
【2018年12月全社会レポート】

月に一度、コラボレーションルーム(オープンスペース)で行われる『全社会議』。今回は2018年12月の全社会で行われた、Donuts創業者のふたり(代表取締役:西村、取締役:根岸)によるパネルディスカッションの様子をお届けします。

モデレーターは、Kouto(運営事業部副部長兼、単虎勝手GL、単虎mmgGL)です。

創業の経緯

Kouto
まずはDonuts創業のきっかけや、創業時の状況について教えてください。
西村
それ、面接や取材でけっこうよく聞かれるんですけど「めんどくさい質問だなぁ」と思ってます(笑)。自分としては、会社を起こした大義名分なんてないんですよね。だから、今後は聞かれなくなるといいなぁという願いも込めて答えます。
Kouto
なるほど。また1年後くらいにはお話いただきたいですけど、お願いします。
西村

(笑)そもそも、僕自身は起業に全く興味がなかったんですよね。DeNAを辞める気もなかったですし。でも、根岸は入社したときからずっと「俺はいつか起業する!」って言っていました。
(※ふたりの前職はDeNA社で、同期だった。)

当時、DeNAには「起業する」って言ってる人が本当に多くて、そのわりに実際に起業した人は少なかったんですよ。だから、「この人たち、“起業するする詐欺”だな。意気地がなくてできないんだろうな」って、正直ちょっと馬鹿にしていました(笑)。

……で、あるとき根岸が「これおもしろいよ」って薦めてくれた経営についての本を読んだんですね。読んだら「こういう会社おもしろいな。こんな会社つくりたいな」って思ったんです。

それを、根岸とランチをしてるときに口走っちゃったんですよ。

そうしたらもう、これで起業しなかったら僕が馬鹿にしてた人たちと同じになっちゃうじゃないですか。「やるって言ったからやるしかない」と思って、やることにしました。……っていうのが起業のきっかけですね。

創業時の状況としては、「投資をしてもらおう」という概念はなかったし、とはいえお金もなかったし……。最初は、資本金350万で始めたんです。そうしたら、前職と同じくらいの給料をもらおうと思っただけで赤字なんですよね。だから、僕の給料半減ですよ(笑)。

「起業なんてマイナスのことしかないな」って、当時はすごく複雑な気持ちでした。

Kouto
最初の回答からスパイクを決めてきますね(笑)。ありがとうございました。根岸さんはいかがでしょうか?
根岸

僕は先ほど西村が言ったように、昔から「起業したい」と思っていました。DeNAも、自分としては修行のつもりで入社したんですよね。当時の上司が忙しすぎて、指示もマニュアルも何もない状態だったんですけど、だからこそ、自分で考えながら仕事をするっていう修行になりました。

3年くらい勤めたあと、いいタイミングがあったので、いよいよ退職して自分で会社をやろうと決意したんです。

起業のきっかけって本当にさまざまで、「起業ストーリーがある」人もいれば、「最初から壮大なことを考えていたわけじゃない」こともあると思います。ビジョナリー経営(理念経営)の本によると、世界的大企業の3M(スリーエム)社なども後者のようです。

人と同じで、会社も「こうじゃなきゃいけない」という正解はないんだと思います。それぞれ理想の形があっていいですよね。

僕らはこういうスタートでしたけど、今後はプロダクトそれぞれの想いをまとめながら、次につなげていきたいと思っています。

Kouto

ありがとうございます。
では、次に『Donuts』という社名の由来を教えてください。

社名の由来

根岸

社名自体には、特に意味はないです。ただ、『社名の決め方』には僕らの考え方が濃く現れていると思っています。

最初に僕らでいろいろ考えて決めた社名は、Donutsじゃないんです。全く別の造語だったんですよね。でも、その社名を西村が知人に伝えたら、翌日には忘れられてしまっていたそうなんです。

当時、僕らは社名とサービス名を一緒にして、マーケティングコストを抑えようとしていました。そのほうが、サービスの広告も会社の広報もしやすいですから。そう考えると、次の日に忘れられてしまうような『覚えにくい名前』は絶対NGです。

根岸

このような経緯があって、もう一度考え直すことになりました。

難しい造語である必要はなくて、誰もが知っている一般的な言葉で、一度聞いたら忘れないような社名にしたほうがいいなと考えた結果、出てきたのが『Donuts』だったんです。

僕らは『合理的な考え方』を大事にしてるんですよね。まず課題があって、それを解決するために行動する、という合理的な考えが全てにつながっているんじゃないかなと思っています。

Kouto

ありがとうございます。
次は、『事業戦略』について聞かせてください。Donutsは業界の中でも珍しいタイプで、幅広い事業をやっていますよね。いったいどうしてでしょうか? これまでと、これからの戦略について教えてください。

まず、『これまでの事業戦略』を聞かせていただけますか?

これまでの事業戦略

西村

「どうしていろんなサービスをやるんですか」とか「サービスを始める基準は何ですか」ってよく聞かれるんですけど、これってけっこう簡単な話で、「おもしろそうだからやってるだけ」なんですよね。

ただ、この「おもしろい」にはいろんな要素があって、たとえば
・新規性
・市場(業界)に対するインパクト
・収益
などです。事業分野の背景をみて、こうした要素が全てそろっていれば「おもしろい」と感じますし、「やろう」って思います。どの事業も同じことです。

逆に、これらがないと『いい事業』とはいえないと思っています。ただお金になるだけで他社のサービスをマネしてもおもしろくないし、新規性があっても世の中にインパクトを与えられなかったらつまらないじゃないですか。そういう事業はやりたくないですね。

根岸

最近、西村という人間は「イチロー選手みたいだな」と思うんですよね。と、いうのもイチロー選手って、とにかく野球が好きで、上手くなりたいという想いで人並みならぬ練習をして、大スターになったわけじゃないですか。

西村はとにかくプロダクト作りが好きで、よりいいものを作りたい、よりインパクトを与えたいという想いで、純粋にそこに向き合ってきた人間だと思うんです。

……で、事業戦略についてですが、僕としても、基本的には西村と同じですね。

西村の答えに付け加えるとすると、この会社は「生物的なところがある」と思っています。現在の自然の体系って、原始スープ(生命スープ)からいろいろな生物がうまれたことによって成り立っているじゃないですか。それと近いと思っているんですよね。

つまり、僕らはサービスを作る人のスキルや実績、可能性、その人が描いていく未来に賭(か)けているということです。だから、正直僕らはこの先、この会社がどうなっていくのかについては「よくわからない」。なぜなら皆さんの可能性によるし、皆さんが「どうしたいか」によって変わるからです。

これまで一緒に働いてきた人に賭けてきたことで今があるし、これからもそうですね。筋書きのない、皆さんと一緒に作るストーリーなのかなと思います。

Kouto
では次に、『これからの事業戦略』や『方向性』について伺いたいんですけど、西村さんは今後についてどう考えておられますか?

これからの事業戦略

西村

今はいろいろな事業をしていますけど、数年前まではゲーム事業が主軸でした。市場としてはけっこう厳しい状態になってきていますが、今後もゲームはどんどん作っていく予定です。ただ、やはり会社として『ゲームを主軸』にするのはリスクが大きいかなと思っています。主軸は移さないといけないなと。

それで、5年くらい前からジョブカンに投資を始めました。今年度末には、事業として単月黒字化する予定です。

今後、IT事業で伸びていくのはtoB事業だと思っています。そのなかで、ジョブカンはすでにナンバーワンをとれるような位置にあるんじゃないでしょうか。

toCで盛り上がると思っているのは、LIVE配信サービスです。すでにけっこう伸びてきてはいますけど、2‐3年後にはさらに評価されると思います。ですから、MixChannelが成功すれば、……もちろん成功させるつもりではいるんですが、ITにおける主軸事業をふたつとも押さえられるわけです。そうなったら素晴らしいなと思いますし、そうしていくつもりです。

また、新規事業として医療をなぜ始めたのかというと、日本の電子カルテ業界って、世界的に見るとけっこう遅れてるんですよね。ITサービスにはオンプレミス型とクラウド型(※1)がありますが、アメリカの電子カルテ利用率を見ると、すでにクラウドが8‐9割になっています。

ところが、日本の場合は逆で、まだオンプレが8‐9割を占めている。画像解析など、医療を支えるほかの周辺技術はどんどん進化しているのに、電子カルテだけは長年変わっていないんです。

日本の医療って、技術は高いけど、IT分野においてはガラパゴス化しているんですよね。このままだと、「どんどん遅れていくな」と思いました。

なぜこのような問題が起きているかというと、電子カルテってSIerがマジョリティを占めていて、何千億と売り上げているわけです。ひとつの病院に入れるだけで5‐10億円くらいの売り上げになりますから。SIerとしては、月額50万円ほどの売り上げにしかならないクラウドにはしたくないですよね。

でも、医療従事者にとっても患者にとっても、絶対クラウドのほうがコスパがいいし、便利なんですよ。今、日本は少子高齢化や医師不足、医療費の高騰など、いろいろと医療についての問題がありますよね。少しでも効率的に、コスパをよくするためにも、インフラを変えるべきなんです。

国としても問題視してはいるようですが、もし国が「クラウドの電子カルテ普及プロジェクトやる」って決めたとしても上手くいかないだろうと思っています。

2007年頃に経産省が『情報大航海プロジェクト(※2)』というのをやってたんですよ。これは「Googleを超える国産の検索エンジンを作ろう」という取り組みでした。国家予算300億円を投入して3年後の実用化を目指す計画だったんですが、けっきょく150億円くらい使ったところで頓挫したんです。

医療におけるIT分野が国家プロジェクトになったとしても、同じような結果になってしまうんじゃないかなと思っています。

電子カルテのクラウド化を普及させるためには、ある程度スキルと体力がある第三者の企業がやらなきゃだめだと思うんです。僕らはジョブカンを10年近くやっていて、日本トップクラスのASP事業会社になってますよね。この経験を生かせば、クラウドの電子カルテを作って普及できるんじゃないかなと思ったのが、医療事業を始めた理由です。

電子カルテ事業って、全然儲(もう)からないんですよ。でも、将来的なことを考えたら、必ず市場にインパクトを与えるものになると思います。

クリニック1件あたりの患者数は、だいたい1,000‐2,000人くらいだそうです。1,000クリニックが導入したとしたら、その時点で医療データが100‐200万集まるということですよね。どういう病気がどの地域で流行してて、どんな処置が行われているのか、といった生のデータです。

これって絶対、医療において役に立つものになるはず。製薬会社や研究者にとっても役立つデータですよね。そのほかにも世の中にさまざまないい影響を与えられるし、圧倒的な収益にもなるんじゃないかなと思っています。まずはASPとしての普及の次に、情報の収益化というところに力を入れていく予定です。

インタビュー(後編)はこちら

経営理念について

私たちDonutsは「良いサービスを創る」ことを目的とした企業です。
良いサービスとは、ユーザーや同業他社からリスペクトされることを意味しています。
Donutsでは、この目的を実現するために最適な経営および組織作りを行っています。
職場では創業者両名との距離も近く、
積極的に自分の意見を言って、提案できる環境にあります。
10年後、20年後にも
価値が残る
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